ハタ科はいろいろ沢山、めちゃくちゃ種類があって
「え、お前もハタの仲間?俺もなんだけど」
みたいな会話が日々海の中で繰り広げられいて、その全部を把握するのはちょっと無理。
ちょっと前、見慣れない変なへんなハタ釣った。「お前ナニモンなんや?」魚に問いかけても答えてくれるわけもなく、針を飲み込んでいたので何となくクーラーに入れた。
そのあとクーラー開けた蟲君が気づく
体に目より小さい斑点
胸鰭には斑点なし
体に虫食いのような白紋が多数。
体が割りと細い
そして、浅い荒波が押し寄せる磯際に生息

「アライソハタの可能性が高い! 同定できる専門家にお願いしたい!」
と蟲君。
アライソハタは世界で数個体しか確認されておらず、ハワイと小笠原にしか生息していないハタの一種だそうだ。名前だけ知ってたけどあまり興味なかったので気にもしていなかった。
釣り仲間の伝手で写真を魚類博士に送っていただいた、その結果「アライソハタに間違いない。しかも日本に標本は1個体しかなく大変貴重なサンプルだからぜひ欲しい」と連絡がきた。
そうしてこの幻のアライソハタは神奈川県立生命の星地球博物館に寄贈することになった。
標本となったそうだが、バックヤードで保管だろう。いつか再開できる日があると嬉しい。
関係各所に連絡を入れて頂いき、また釣り上げた竿を仕立てて頂いた釣り竿工房MOON様
普段からお世話になりっぱなしで、今回も色々な人に聞いてくださった海洋生物研究所のS博士
アライソハタを同定していただいた神奈川県立生命の星 地球博物館 瀬能博士
他に沢山の方が動いて頂いたと聞きました。
わがままにお付き合いいただきありがとうございました。
魚もしかるべき施設にて保管いただけ、大変感謝しております。
次またつれたら食べようと思います。
2016年の話
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