ちょっくら暇をつぶしに定番の遠くのほうへ。いつもの、いつものやつ。
もう何回来たかなんて覚えてないや。
読者の皆様にはどこかは言わなくても分かると思う。
磯に渡って早々にYさんが30kgオーバーをキャッチ。32だったか34kgだっけか。
とにかくでけぇな。
去年カツオ船に一緒に行ったきりのお久しぶりのYさん。
スポーツと筋トレで体幹まで鍛えぬいたマッスルボディ。綺麗なそして力強いファイトで上がってきた大物。
足元に広がってるハエ根の処理、横で見ていて綺麗な上手いファイト!と思う一匹だった。
こういうの見てると筋トレしなきゃだめかなぁ、と思っちゃう。しないけど。
メンバーに大物が釣れたので、ひとり抜け駆けして、遠くの誰も打ってない場所を攻めてる「蟲君」に報告しに行く。
最近巨蛇のツイートでバズってフォロワーが6500人と桁違いに増えたあの”蟲君”である。
と思ったら、こちらもクソデカいカッポレを丁度釣り上げていた。
90cm近くあるぞ。カッポレは写真いらねとか言ってリリースする直前だったけどとりあえず撮った。
真っ先に潮表に抜け駆けしてカッポレ、カスミ、バラハタ等など5~6枚とめちゃくちゃ釣っていたようだ、蟲君は10kg以下はまず写真を撮らないからもちろん一枚もない。
Yさんのイソンボの余韻もほどほどに各自自分の釣りに戻る。
とは言っても、まだなにも釣ってない、掛けてもない自分は魚が多そうな蟲のポイントに邪魔することにする。
しかしすでに投げれば食うような高活性の魚はあらかた蟲に抜かれて、一発でヒットとはいかないのが辛いところよ。
なんとかマックベイトでバラハタを釣り上げ安心。
続けてカッポレ。
ほんとマックベイト7インチはカッポレとチギに異常に強い。
みんなにも使ってほしいと常々思ってる。
大きいイソンボももちろん掛かるけど獲れてないだけ。
ここまでは毎回毎回同じこと。このあたりの魚は釣れるの分かってるからね。嬉しさより安心感よね。
10kgは軽く超えてるバラフエダイはランディングで落とした。殺す気でギャフ掛けしたらよかったかな?まぁいいけど。
最近10kg程度なら特に不安なく獲りきれるようになった。と思う。いや獲りきれてないんだけどw
今回はちょっとポッパー頑張ろうと思ってたのでチャグノリ150㎜を投入。沖目でポップして遊んでると激しい水柱と共に引き込まれる。上がってきたのはカッポレ。
気をよくして頑張ったけどここまで。魚が全く出なくなったので違う磯に移動。
乗れるところがあまりなく移動した先がまた「ん~。。。どうなん?」って場所。
案の定回遊魚の気配がない。
オーノさんがヘビーなワームでバラハタを無双して入れ食いにさせている。
型がめちゃくちゃちっちゃい40~50cmばかりだけど、本当に入れ食い。
これはやるしかないと、こんな時の為にと持ってきたノマド・バートレックスMAX 130㎜65gを投入。
サクッと一匹釣れた。でもちっちゃい。
そして次に掛かったのはサメ。たぶんガラパゴスザメ。
まぁそんなチビバラハタも絶滅し、この磯の限界を感じたのでまた移動。良くない磯だったな。
ちがった岩場に降ろしてもらう。雰囲気は先ほどのダメ磯と違ってかなりよい。
「雰囲気全然いいね!」とみんなでこの日の最後のチャンスをかける。
各自散らばって釣りを開始した。
ここまでグランデージ93で遊んできたけど、ここで今回の為に購入したシマノのコルトスナイパーエクスチューンS98XXHに切り替える。ソルティガ6500にPE6号を入れてる。この磯で初めて使う。
でもソルティガやっぱり重い。竿は軽いんだけど疲れちゃう。
ルアーはチャグノリをメインに、要所要所で240㎜の試製大型ミノーを投げてみる。
チャグノリにアオチビキのバイトが頻発。浮かべて放置してるとアタックしてくる。
4バイトくらいあったけど、まぁ掛からない。
周りはポロポロとアオチビキやなんやら釣っていたり、イソンボにやられたり反応が上々のよう。
自分も試製240ミリのミノーで10kg超えのバラハタをまた抜き上げで落とす。
コーティングの傷などを確かめてフィールドでの使い勝手を見るために、なんとかもっとこのルアーで釣りたい。けど重すぎる。全備重量で200gある。無理です。
こんな重いの投げ続けたら肩が壊れるので、OTLスイミングポッパーを投入。こっちは100g。
なんか操作感が気持ち良よくて結構好きなルアー。これまでカスミアジ1匹釣っただけだけど。
蟲君が反応がいいよって場所で打っていると、足先8m程度のところ突然真下から30kgは余裕でありそうなイソンボがOTLに突っ込んできた。
勢いあまって全身が水中から飛び出る、大間のマグロ漁師で見る光景。
イソンボってそんなアタックしてくるの!?ビックリしちゃった。
惜しくもルアーは吹き飛ばされフッキングならず。
これはチャンスだと、すかさず投げるとビッグバイトからのファイト開始。
同じ魚かはわからないけどジャーーーー!!!と出ていくドラグからのすっぽ抜け。
あーあ。
そこから反応はなくなってしまい、まじでこの良い雰囲気の中正直いい奴なにも釣れてない。
さすがにカスミアジの一匹くらいは釣りたいと、釣れてそうな人の横で竿だして、あわよくば釣り奪ってしまおうという作戦で各地を徘徊する。けど釣れない。
みんなベースで仕掛け組みなおしたり、水分補給したりと休憩してるので1人で抜け駆けしてさっきイソンボが飛び出てきた場所に。
OTLではなく、勝負が早いミノーで、オリジナルの旭日ミノー197mmのブラックボディ。旭日ホロと裏面の桜吹雪が渋く螺鈿の様に光るお気に入りのカラー。
たしか一投目だか数投目。そこそこ沖で「グンッ」と魚の重み。
あまりに何も釣れてなくてカスミで良いから釣りたいと願っていたので「カスミアジきたぞ!!!やった!!!」くらいに思ってたらランがあまりに強烈。
ヤバいやつきたかも?と思っても一人抜け駆けしてここまで来たので誰も周りにいない。
「おーい」
「おーい!」
「・・・」
「おーーーーい!」
「お゛ーーーーーーーーい゛!!!!!」
渾身の力でファイトしながら、ベースのほうに顔を向けて叫ぶ。
みんなが気付くのを祈る。
誰かギャフ掛けに来て!!!!
と思ってたら奥からみんなでゾロゾロやってきた。全員いたのね。
最初から聞こえてたらしいけど、暑いしだるいからのんびり来てたらしい。
※イメージです
魚は右の嫌な方向に走っている。このまま回り込まれてしまうと右の崖下のテラスに干渉する可能性が高い。
この磯はまったく根の位置・形状が分からないのも不安要素。
右側は崖になってて、魚に合わせて右に移動する事はできない。
とにかく竿で溜めて誘導するように右のテラス際から離すことに成功。
みんなが後ろに転倒してもいいように背後に立ってくれてるので、思いっきりファイトできる。
魚を右の危険な場所から剥がしたので、今度は正面回って自分の側で左側でのファイトに移る。
ランでドラグがでるけど確実に距離が縮まっている。そうこうしてると、かなり手前まで寄ってきたが浮かない。
これGTか?思うように浮かないぞ?とか色々脳裏に浮かぶけど、魚は磯の角を曲がりこもうとしている。
そこの角には明らかに危険なハエ根がある。ここを躱さない限り確実にやられる。
前述のとおり初めて使う竿で、いつもより高負荷のドラグ値で若干動きにくかったんだけど、脚を使って躱す。
立ち回り完璧だった。
魚は角を回り一段低くなってる場所へ泳いでるが、時折見せるランの距離がもう短い、確実に弱っている。
そっからがまた浮かない。自分の体重が軽いから全体重乗せた渾身のリフトでラインを巻き取っていくとリーダーの結び目が見えた。
あと10mは切ってる。これは勝てる!結び目がガイドを通る音でほぼ確信。これは勝った。
最後のひと巻きひと巻きに緊張と安堵と喜びがこもる。
サラシの中から見えてきたのはイソンボ。イソマグロ。
しかもデカい。
ギャフが一発決まる。ギャフを打たれて暴れ狂うイソンボ。
もう一本ギャフをかけて二人で磯に引き上げてもらう。大きくて巨大でなんだか実感が沸かなかった。
165cm 45.8kg
このサイズ獲れるとは思ってなかった。「このサイズ、自分で釣れるとは思ってなかった」
率直な感想。
午前中の30kgオーバーのYさんのイソンボファイト見てて、鍛え抜かれた体を駆使しててのファイトを横で見て「ん~もちおには無理だな! 20kg台に遊んでもらえればいいかな」と思ってた。20kgでもめちゃくちゃ引くからね、体持ってかれるような引き。
普段からメバルタックルで小さな大物狙い続けた成果があったかな。あれ難しいんだよ。巨魚釣りと同じく、立ち回り考えないと普通にヤラれるから。
すこしばかり昔より釣りがうまくなったかな。最初から最後まで立ち回りは完璧だったと思う、サイズもだけど行程も満足度の高い一匹。
みんなありがとう。
磯の大物釣りはチームワーク。
緊急時はソロで取り込みまで頑張る事もあるけどやっぱり仲間のサポートは重要。ファイト中その辺に転がってるタックルの整理やギャフ掛け。安全の確保。思い出の撮影とかとか。
仲間に感謝だよ。もっと早く来てほしかったけど!
旭日ミノーRSM197㎜
「自分のスタイルでイソンボを取るためのルアー」この一点を追求して作ったルアー。
たぶん他人が、違うフィールドで使ったら使い辛かったり、思ったような動きではないかもしれない。
そんなキワモノでも欲しいと言って使ってくれる人がいるのは怖くもありありがたい話。
販売してる物は自分が使わないと示しがつかないし、何よりこれで釣りたい、これをこうしたら釣れるんじゃないかな?って物を世界中からして探してこの磯まで持ってきている。
でも世界を探してもない物は作るしかないから作ったルアーが旭日ミノーRSM197
巨大な頭にくらべてちょっと魚体が細いので太ってたら50kg台後半もありえたかも。そしたら釣れてないかも?
メインラインの強度が99lb・約44.8kg、ギリギリ魚のほうが重くてライン強度以上の魚釣れてとてもうれしい。
たぶんまたこのサイズ掛かっても釣りきる自信はある。
二日目
まず昨日のイソンボ釣った磯から始める。
朝マヅメ一発目、各所でみんな反応がある。(自分は無い)
北側では入れ食いモードでアタックしてくるよう。船着きではイソンボらしいバイト。蟲君はGTのバイトを拾って興奮している。
GT2匹いる!とはしゃいでるので横でOTLのポッパーダンベル100gを投げる。
気持ちよく水押しできて楽しい。沖からルンルンでポップさせて回収で竿をひょいと上げようとした瞬間真下からGTのアタック。
完全に不意を食らった。
何もできないうちに右に走ってサヨナラ。
ウッドのボディに噛み跡を刻んで逃げて行った。そりゃ合わせもゼロじゃ針に掛からないね。
反応が薄らいだところで別の磯に移動。
OTL・スイミングポッパーが昨日から本当に反応よくて、さらにこの磯で真価を発揮。
ちいさな岬に3人ほど入って投げてるんだけど、ほかのルアーは反応しないなか一人だけ、スイミングポッパーだけやけにアタックしてくる。これは今までになかったパターン。
マグナムミノーもボアーもイマイチ。もちろん定番のミノーイングでバイトは拾えてるけど、圧倒的にOTLにバイトが集中する、この釣りってルアーでこんな顕著に差が出るものなのかよ。
ミノーばっかりだったから気づかなかっただけか?とにかくミノーがイマイチ。ポッパーとかダイペンも投げるけどやっぱり反応が違う。スイミングポッパーがずば抜けて反応がいい。
前回のオーノさんとのゼナック釣行は反応あるのはミノーばっかりで、トップ系はかなり苦戦しながら魚出した、良くあるパターンだったんだけどね。
おーのさんカスミアジ。これまたデカい。
反応上々のようで横で投げさせてもらう。
ギラっと白く光るバイト、これはイソンボ!目測20kgほど!
ファーストランが出てよっしゃ!と思ったらすっぽ抜ける。
普段ウッド使わんからか合わせが弱いんだろうなぁ。
すっぽ抜けから1投おいて2投目。
駆け上がってる瀬際を攻める感じに投げてジャークしているとまたもやヒット。
ギラっと白く光る魚体、またイソンボ!
さっきの反省を踏まえてコレでもか!と合わせをたたき込み続けた。
魚が竿を強烈に締めこんでくるのを耐えてポンピング。
なんかめちゃくちゃ突っ込むんだけどすんなり寄ってきて見えたのはイソンボじゃなくカンパチ。
ヒレナガカンパチじゃん!
レア~! 思わずヤッタ!って声出ちゃう。
これいっぱいいるくせにジグで一回釣ったことあるだけ、あとエサで釣れたの見ただけ。
トップ・ミノー主体の釣りだと本当に見ない。かといってジグは根掛かり怖くてできないし。疲れるしやりたくないし。そこら中にいっぱいいるはずなんだけどね。
ちょこちょこ反応あるけどなかなか釣れない状況。
そんな中、おーのさんが20kg超のイソンボをキャッチ。これはマグナムミノー。
魚の反応はOTLには及ばないが他のルアーで釣れない状況ではなかった。
そんなおーのさんのイソンボと同時数秒差で真横のYさんにGTがヒットしていた。
二人して竿を曲げてるすごい光景を目撃。
しかしYさんのGTは惜しくもフックが伸びてバレちゃった。
その後、Uさんが磯を縦横無尽に駆ける、諦めないファイトで一尾。20kgくらいだったかな?
イソンボ温泉に浸かって満足のUさん。
その後もOTLにイソンボがちょっかいをかけてくる。いい感じにアタックしたかと思えば5㎝手前で見切ってくる。
明らかに「パクッ」ってルアー食ったの目視して合わせても速攻で吐き出して掛からない。
そんなことが毎投レべルで起きる。イソンボってそん器用な魚だったんか?ちょっと驚きなんだけど。
んで、根気良く投げてついに水面が大爆発。よっしゃ!と思ったら抜けた。
「えー。。。どうして。。」
めちゃくちゃ意気消沈。
回収中にかったるく巻いてたか放置してたかで再度ヒット。
と思ったらサメ。
サメはルアー壊れちゃうから遠慮したい。
あまりにこのルアーへの反応が良いからOTLをおーのさんに貸したら4~5投目で水面が爆発。
フッキングまで行ったのか定かではないけどすぐにばれてしまった。
今回OTLスイミングポッパーやばい。 あ、在庫あります(宣伝 2024/6月)
イソンボとのファイト、50m以上走られては巻いてをしてたら、突然なぜか針から外れる。
もちろんOTLスイミングポッパー。
自分が竿曲げてる写真全然持ってないのでほんと助かる。
OTLがもうイソンボの歯傷で穴が開きまくってボロボロ。
でもこの磯でのイソンボは全部、沢山ばらした。
尻針をシングルにして腹針も66の3/0と魚に対して小さかったからなぁ。
この辺は一考すべきかも?
結局この磯というか2日目はヒレナガカンパチとサメだけだったけど満足。
みんなも苦しみながらもそれぞれイソンボをキャッチできたようだし、まぁ良かったんではないかな。
今回はとにかくフッキングが決まらない、決まって途中で抜ける、最後に落とす、と連続した。
そんななか明らかに一番デカい魚をキャッチできたのは旭日の吉祥のおかげ。
やはり最後は大和魂、神頼み。
最後に信頼と実績のマグナムミノーしか持ってきてない蟲君はイソンボキャッチゼロの爆死した事をここに記しておきます。まぁ毎回だれかイソンボ・ノーキャッチが出てしまう、その順番が回って来たってことだな。大きいの掛けてはいたけどね。
毎度釣りすぎだから今回はヨシ!また次回。
おわり
2024・6月に旧ブログよりサルベージ 再編集・投稿