2016夏 小笠原釣行 その3 もちお、伝説の魚を釣る

釣行記

磯釣り2日目

前日の低活性離れを考えると、乗ろうか迷ったがやはり回遊魚ねらいならと思い前日と同じ離れを希望。

今回はチームメンバーのほかに一人年配のOさんが同船している。(前日は別の磯に乗ってた)
自分たち4人はOさんとは別の磯に降りる予定だったが、Oさんを磯に降ろす30秒前に船長が発言

「ここもスジアラ結構でるよ」と一言。

それを聞いた友人が即断 「俺降りるわ!」

ひょんなことでOさん・友人2人チームと、もちょお・大野・オッキー3人チームに分かれる。

この決断が功を奏す?


僕たち3人チームは前日と同じ磯、潮変わりで北の離れに瀬替え予定とした。
この日も最初はバイトもなく、「あ、昨日と同じパターンかも・・・」
とかなり心配した。

やっちまったかも。。。と思ったがイソンボの活性が割と高く時々チェイスが見られた。
なかなかバイトまで持ち込めないが、沖合で掛けることに成功!
バチャバチャ水面で首振っているがそんな巨大ではない、10kgちょいだろう。
首振りをあきらめたイソンボは海底に突進。
ファーストランを凌ぎ、寄せにかかるが挙動がおかしい。
やけに強烈に抵抗するかと思ったら糸がふける・・・。

とたんスーパー強烈なランに変わり、ドラグが悲鳴を上げる。

あ!!!!このパターンしってる!

落とされるパターンや!!!



この時点で巨ザメかなにかに食われたと確信。
止まらないドラグ。ハンドドラグでも加圧するが焼け石に水。一度走り出した巨魚はもう止められない。
このままだと全部出されて落水する!?とおもい大野さんにライジャケを掴んでもらう
ブレイクするまでハンドドラグを掛けるが止まる気配はないが、ハンドドラグの掛け方が悪く手袋と擦れて手前で切れた。
100mくらい出されてブレイク。まぁしょうがない。恐怖を覚える引きだった。
この時点でライトなキャタリナタックルはラインが無くなって終了

とりあえずイソンボの活性は昨日とちがって良さそう。
一安心をしたところで、大野さんのルアーにイソンボがチェイス!

「食え!!食え!!」と大野さん。



その言葉通り足元3メーター先でイソンボがバイト!
直後首を振りルアーを外そうとする。いつものパターンだ。
ルアーが外れないとなると磯際を猛スピードで海底に向け疾走。

大野さんは足場を移動し、体勢を整え反転攻勢!
大野さんのミュートスがしなるしなる。
浮かんできたのはグッドサイズのイソマグロ。
やはりここでも僕のギャフ掛けが決まらないwwww

なんとか磯際に追い込んでギャフ掛けする。

磯の上で計測で約20kg

巨魚と呼べるサイズに一同握手!

大野さんの体格が良すぎて魚が小さくみえる。。。

いやぁ、良かった。


わざわざ私の気まぐれ募集に応募していただいて、はるばる遠く、長期の休みと安くはない遠征費を使っていただいた大野さん。
前日、あれだけいたイソマグロに無視され、GTは釣ったがさらなる巨GTを目撃。
デッドベイトもいまいちな釣果で、なんだかなぁという空気を感じていただけあった本当に嬉しい一匹

動画もばっちり撮れてもう満足やで。

その動画はこちらのYOUTUBEをどうぞ

ピックアップ寸前でフッキング!

それからは皆でルアーを投げる。
各人ときどきチェイスがあるがバイトまで持ち込めず。大野さんのルアーにチェイスがありもちおが即ルアーを投入すると瀬際でヒット。

フッキングと同時にイソンボの頭が水面を割っている。
宙づり状態で暴れ狂うイソンボ。
そのままズリ上げたい感じだったが、あいにく潮位がたらず良い場所がない。
そうこうしていると、宙づり状態が解消され海底に突っ込みだす魚。


かなり空気を吸わせて暴れ狂わせたはずだが恐ろしいパワーでドラグを鳴らせる。
今回の為に購入したソルティガ6500 が唸る!
ATDってやつ?けっこう良いとおもった。旧キャタリナよりスムースに糸出るね。
まぁそんなことを考える余裕もなく、リフト中もなんどか締め込みドラグが滑る。

魚体を見ているので、魚のサイズは分かっている。
ぶっちゃけこんなに引くサイズではと思いつつ頑張って耐える
なんとかどうにか一度浮かせる。
大野さんがギャフ掛けをしようとするが、まだ元気な感じ。

油断した好きに再度突っ込みはじめる。
その瞬間、PEラインがテラス際に!
あああああ! と思ったが即ベールを起こしテンションを抜く。
自分もテラスの上に移動し、最後のリフト。

ギャフ掛けが一発で決まり、陸揚げされるイソマグロ。

人間がちっこいので魚がでかく見える イソマグロ13.5kg

「あーちっちゃいなー」

釣った直後のもちょおの感想


サイズの割りにありえない粘りとパワー、そしてリフト抵抗。
映像を確認するとリアフックが口に、フロントフックがエラ下にかかる嫌な掛かりだった。
それでも、やけにスタミナがあったなぁ。

それにしても強い魚だったわ。

この一尾でもちょ満足。
ルアーはマグナムミノー16㎝ 今やプレミアがついてる某雑誌によるとこの海域は巨大ルアーしか反応が無いとか書いてるけど嘘やで。まじで。



沖のほうで何かが跳ねている。
なんだかだんだん近寄ってくる。

凝視しているとマグロがぴょーん!と水面から飛び出ている。大間のマグロの映像のような光景が!
しかもだんだん近寄ってくる。間違いなくキハダだ。

そのタイミングで大野さんがフルキャスト!
着水後すぐにバイト!が合わせが決まり切らず即フックアウト。
なかなかのサイズだと思うがあと一歩足りなかった感じ。

しかも同じタイミングでカジキマグロが沖合に出現。
ちょっと遠かったのでルアーを投げるの渋っていたらどこかに消えてしまった。

あとはオッキーさんの番。
イソンボのチェイスはあるがバイトまでがもう一歩。
しかし、残念ながら潮が変わりチェイスがなくなり、魚の気配も磯から消えた。
残念。

反応が無いので予定通り、瀬替えを実行する。


瀬替えた磯は初めて乗る磯。
前から一度乗ってみたいと思っていた離れである。

自分はお土産釣りを頑張りたいので、デッドベイトで遊ぶ。
3匹ほどチギを釣ると、磯回りのチギが絶滅した。

Moonロッド

真っ先に食ってきて真っ先に釣れなくなる魚チギ(バラハタ)

大野さんは、良い型のカスミアジを狙ったシモリから引き釣り出した。
ファイトを見ていたがかなりの強敵だったようだ。

カスミアジはよく引く~(大野さん釣獲)


オッキーさんは暑さもあり、かなり苦戦している。
まだ魚が出ていない、なんとか釣ってほしいが。。。

もちょおさん、磯際でアカハタなどを釣る遊びに走る。
そこでなんか50~60cmくらいのハタを釣る。
なんか見たことあるようなないような特徴がないハタ。

「お、いいサイズ!食べるに最適のサイズのハタじゃん!持って帰ろっと」

ちょうどクーラーも真横にあったのでなんとなくキープ。

あまりお土産の数が伸びてない現状もあったし。


瀬替えして2時間ほど。まったく回遊魚の気配なくチギも絶滅
オッキーさんがまだ結果が出ていない。。。

船長に電話し瀬替えを決断。

友人の乗っている磯に合流。


なんと蟲君は狙い通りスジアラ(コクハンアラ)を釣りあげていた!

狙った通りの魚を釣る!やるじゃん!!

これで帰ったらスジアラが食える!うれC!
前日2という貧果に終わった蟲君なり満足そうな感じ。
他にもカスミや巨大バラフエダイを数枚とカッポレ多数、サメ多数、とかなり楽しんでいた。

全国の友人ファンのための写真コーナー~写真Oさん・もちょお

良い型のカスミアジ

巨大バラフエ

これよりデカいバラフエダイも釣ったそうだが、なぜか写真なし

小笠原の穴釣り

竿をまげて上がったきたのは・・・

カッポレでした


そしてオッキーさん最後の2時間、この磯に賭けることに。
回遊魚に恵まれていないので、身エサの切り身でカッポレ狙いを提案。
いればカッポレが食ってくる仕掛けだ。
僕は暇なので横でメタルジグを投げる。

するとどうしてそうなるのか、もちょおに連続カッポレ。3匹。。。
ほんとうにすまぬ。。。

小笠原の定番魚カッポレ 分かってると簡単に釣れる
よく分からん人は撃投ジグ100gでも投げてればええよ。

Bitly


蟲君に「さっき謎ハタ釣ったんだ!なにこれ?」とおもむろに写真を見せる。

蟲  「これ、まじ!?!?」

もちょお「うん、クーラー入れといた」

そんな話をしながら磯の裏で遊び釣りをする。

タキベラ、久々に見た


オッキーさんはルアーマンの信念を貫き最後はボウズ覚悟でルアーで攻める!
友人と裏磯で遊んでいる最中にヒットがあったようだが残念ながらバレてしまったようだ。
それが最後となり、回収の時間。

残念ながらオッキーさんは魚に恵まれなかった。
いろいろアドバイスしたのが逆効果だったか。。。すまぬ。

~回収後の話~

回収後、友人が即クーラーの中の謎ハタを確認する。

「見た瞬間、心臓が止まりそうになった」

彼の言葉である。

「これ、たぶんアライソハタだよ・・・やばいよ!」

「世界で7例 日本で4例しか捕獲されてない幻のハタだよ(ヤフー知恵袋調べ)

友人のテンションがマックスである。


なんだか良くわからないが、とりあえずさかなクンの連絡先をしらべたがツイッターをやってなかったのでさかなクンルートは諦めた

釣り仲間に海洋生物の研究をしている魚類博士がいるので、なじみの竿屋さんを通して魚の同定をお願いした。
知らないうちに、とにかくヤバい魚を釣ってしまったらしい。
訳の判らないうちにこちらもテンションが上がる。


翌日、博士から連絡がありハタ類は自分の専門ではないので、ハタ類に詳しい分類学の権威に紹介しておくと、写真を違う先生に送ってもらった
魚類分類学の権威 瀬能宏 博士である。
お名前をしらべたら魚の図鑑を数々出版しており、その中には見たことのある図鑑がたくさんあった。

Bitly


そうこうしていると各所から電話があり、ほぼ間違いないから魚体を博物館に送ってくれ!と。

どうやら瀬能博士の知っている限りでは日本にあるアライソハタの標本は1つ(海洋大)
もちょおが釣った謎ハタ日本で2個体目の標本となるそうだ!

もちおスゲー!

友人がすごいのかも?



まぁそんなミラクルな展開もあり、2日目が終わった。

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