その日は前日にデカい魚を釣ったこともあってだらけていた。
時折イソマグロの10kg程度のアベレージンボが遊んでくれる。
蟲君が言う「座って投げると疲れなくていいよ ルアー名人のブログに書いてあった」
残り時間も少ない、消化試合を二人おしゃべりをしながらマッタリとミノーを投げる。
しかしながらPENN・SS‐Vはめちゃくちゃ重い。スタンディングロック11Sもクソ重い。
潮もたるみまったく流れない、涼しい天気でまったりした時間。
いい感じの磯のくぼみに座り、ホゲーっとミノーを投げては返す作業。
ピックアップ寸前にイソンボがヒット。目測10kgいかないくらいのお手軽サイズ。
おそらく抜けるサイズだったけど適当に走らせる。
小型といえどそこはイソマグロ。ニトロブースト付いてるので勢いよくジジジーとドラグがうなる。
【豆知識:PENNのドラグはマジで良いのでお勧め。】
それなりの距離を走ったところで「ふっ・・」と、テンションが抜ける。
「ふぁ!? ばれた?」
「あ、付いてるわ」
と思った瞬間、異質な走りが襲い掛かってくる。明らかにおかしい異常なトルクとスピード。
こ、これは・・・
10kgくらいのイソンボが食われた!
やめてえええ!
たぶんサメ!巨大なサメだと思った。
とんでもない引き込みに体勢を整えることなくファイト。舐めてたから座りっぱなしで動けない。
高負荷下での「座り→立ち」の動作は非常に難しい
ドラグを絞ったが止まる気配は無し。前日の35kgのワフー並みに止まる気配がない。
またリールが壊れる!そう思いパワーで止める作戦にでた。どうせ鮫だろうから切れてくれと。
手でスプール押さえてハンドドラグで加圧するが、手袋が加熱され熱くて持てなくなる。
と・・・とまんね!!!
ドラグをまた絞り耐えていると、ドラグの出が鈍ったのか急に伸され始める。
やばい、この引き耐えられん!
の、のされる・・・っ!
そう思った瞬間
その瞬間はよく覚えてない。
蟲君は「もちょおが海に落ちた!」と心臓が止まりそうになったと言っていた。
なんと自分でもよく覚えてないが、落ちたは落ちたが奇跡的に磯を掴んで落水はしなかった。
落とされた瞬間体を反転させ右手で磯を掴んでいた。
運よく道糸が切れて、竿も左手に握りしてめていた。
座っていたところの真下、海ぎりぎりのところだった。左ひじをすこし打っただけ無傷だった。
あの一瞬、いつ体を反転させ、磯を右手で掴んだのかいまも謎である。
という訳でなぜ落ちたかは座っていたから。
こうなるよ 解説
竿を立ててファイトしてる限りは円運動の制御
のされると直線運動の制御になる
上半身しか使えないため、引っ張られる形になる
落ちる
まぁ足を投げ出してたのが悪いんだけど^^
これ以外にも理由はあるけど、巨大魚相手のファイトはしっかり立って行いましょう。って話。
なおもしかしたら鮫じゃなかったかもね。しらんけど。