あまり金にもならないこと書いてもなぁと気が進まないけど、ネタもないので書くか。
南の島のとある沖磯。とある真夏のお昼。灼熱の日差しが照り付ける地獄の中、船着きででかいルアーをみんなで投げる。
一匹イソンボがじゃれ付いてくる。ぱっと見で20ー30kgってところ。あの手この手、ミノーなげたりポッパーなげたり、シンキングなげたりしても追っては来るもの口を使うまではいかない。
でも、なんかずっといる。
自分はすでに朝一番でデカいの釣って釣果は満足して、さらに靴擦れで両足負傷してるし、なまり切ってる体はボロボロで疲れ切っていたので眺めていたけど、投げども投げども誰も掛けれず、だんだんとイソンボのついてくる距離が遠く、泳層も深くなってきている。
こういう魚は最初の数投げでダメなら釣れない奴だなってわかってる。
喰わないの分かってるので色々なルアーでちょっかいをかけつつ、せっかく持ってきたから投げとくかと、ノマドの一番へんてこなルアー「マーベリック230㎜CW」をみんなの横から投げる。特段釣る気はないけどチェイス見るの楽しいし。
何がイソンボに嵌ったのか分からないけど、あれだけ興味が薄れていたイソンボが投入1投目で食ってくる。
すーっと近寄ってきて、パクっと食って、そのままスーッと静かに潜っていく。
「あ、食うのね。」
あまりにナチュラルに食っていった。
すでに釣果は満足していたので、まだ釣果が出てない人に掛けてほしかった。
本気で「頼むフッキングしないでくれ」と思ったがそんなうまくはいかない。
強制ファイト開始
足の靴擦れが酷すぎで動きたくないし、クソ暑いし、コロナ禍でなまり切った体、正直体力なさすぎてタックル振るのすら辛いのにファイトとかもう無理。
まぁ大物ファイトってのはチカラでやるものじゃないから足とロッドワーク?で距離を詰める訳。
これ以上歩き進むのが難しいところまで行ってしまったのと、体力と気力の限界なので禁忌のお座りをする。
「絶対にお尻は磯に付けん!」という心意気で釣りしてるけど、魚体見て記録魚でもないし、バレてもいいし、もはやどうでもいいし、体がボロボロで立ってるのもダルい、まぁめんどいからもういいや、って意を決して座り込みを決める。魚に座らされたわけじゃないから実質勝ちだし。
といっても魚はもう見えてるところ。「辛いよー 早くギャフ打って~!」で陸揚げ。
25kgでした。
ぱっと見のサイズ読みも最近はばっちりだわ。
で、このルアー廃盤なのよね。
確認のためにノマドにも聞いたけど廃盤。たしかに癖が強いから万人うけするルアーじゃない。
販売できるルアーならもっと早く書いてたけど。
マーベリックはこの釣行でこの魚以外にも反応がよくてこれは光るものがあるルアーやなって気づいた。しかし手持ちがこの1個しかない。
これはいくつか手元にほしいなと。が、本国オーストラリアの釣具屋を探しても在庫無し、在庫無し、在庫無し。
世界中のネット通販釣具屋を探して、なんとかEU圏の釣具屋で在庫発見して全部輸入した。もちろん仲間内で使う分だけど。ちなみに万が一があるので買い占めるまで釣果は黙ってた。
スイミングポッパー系(ダイビングポッパー系)のルアー、時折異常なイソンボの反応の良さを見せる。
マーベリックは王道のスイミングポッパーとはちょっと違う気がするけど。
異常な魚影の濃さの場所でやってるとしばしば体験する。もちろん逆もしかり、反応がさして変わらないこともしかり。絶対的に強い訳ではない。
基本はやっぱりミノーだけど、表層ジャーク系ルアーは体力的にも楽だしちょくちょく使う。
OTLのスイミングポッパーでは3人ほど並んで投げて一人だけイソンボのチェイス&バイトにまじで毎投もちこめる体験もしたので、それ系を一つ持っておくことをお勧めする。ミノーのほうが釣れることは間違いないけど。
マーベリック・シリーズ
癖強いから売れなかったんだろうなってのは分かる。230㎜以外にも140㎜が廃盤になっている。
いま生産してるのは68㎜と110㎜の物だけ。
小さいのも面白くていいルアーだけどデカいのが無いのは悲しい。
廃盤から復活して、再生産されると嬉しいなって思うのね。
終わり