「スリーブが僕の弱点なんですよね。」
と言う青年に蟲ちゃんが出会ったんだそうな、キハダ釣り場(磯)で
毎回90lbのリーダーが手で引っ張っただけでスリーブのところで切れるらしい。
使ってるのはヤマシタのスリーブ、プレッサーもちゃんとしたやつだそうな。
本人いわくサイズも合ってるとか。3Nとかいう話。
いやいや、ありえないっしょ。
こんなの誰がやっても同じ結果にしかならない。ただ規格そろえて潰すだけなんだから。
てか90lbって約26号くらい。3Nの適合外では?ヤマシタのスリーブ3Nは40号~80号が適合。
やったことないから知らんけど90lbに3Nのダルマスリーブでカシメると切れるの?
釣具屋の店員に聞いた通りにやったとかなんとか。
案の定ハガツオだか掛かってスリーブで切れたんだと。ってことは引っ張り5kgくらいで切れるのか?やばいぞそれ。そこで発せられた言葉が最初の一文。
手で引っ張って切れる仕掛けでキハダ釣れる磯に来ちゃあかんやろな。渡船代もめちゃくちゃ高いしもったいない。昨今のSNS釣り社会、さすがだなって思った。魚とアングラーのレベルが釣りあってないんじゃよ。
スリーブ結束
という訳でスリーブ周りの紹介。
スリーブ周りのネタはいつか書かなきゃって思ってたのでちょうどいい。
いたってシンプルだけど、使う道具は
50号フロロ
強化チューブ
ヤマシタの3Nのスリーブ
ヤマシタのプレッサー
NTパワースイベル1/0
試行錯誤ってほどではないけど、失敗を乗り越えてこれに落ち着いた。
スイベル1/0だと12㎜のトップガイドを通る。めっちょ便利。
これソリッドリングだとだいたいは通らない、めっちょ不便。
ただしルアーのフロント周りがリングより重くなるデメリット(メリット)はある。
強化チューブは入れた方がいい。
魚掛かって糸が金具で曲げられると切れるんじゃなくて「折れる」
曲率が小さすぎて折れて終わる、せん断力で曲げられて折れる。てか終わった、ショックだった、イソンボ・・・。
金具とリーダーとの接触面積を増やして曲率を少しでも大きくして糸が折れ切れる可能性を下げたほうがいい。特にフロロは硬いからか割れやすいので要注意、これは製品の素質によると思う。
でダルマスリーブは2個付け。正直1個でも竿通してドラグ値の数倍かけても全く問題ないけど、竿とか通さず直接糸を背筋つかって引っ張るとズルズル抜ける。2個付けるとまず自分のパワーじゃ抜けない。
そんで、付けるときは下、金具の方からカシメる。上からカシメるとスリーブ間に隙間出来てちょっと見た目が変な感じになるよ。やればわかると思う。下からカシメたほうが見栄えが良い。
プレッサーについてはスリーブと同じメーカーの物を使うべき。ヤマシタのスリーブにデュエルのプレッサー使ったらおなじ3Nでも抜けまくった記憶がある。なんかすごいダメだった。
というか結局ヤマシタのスリーブが怪しいのかもしれない。
各所の大きさは画像参考にどうぞ、2枚の画像から強化チューブある時と無いときの金具周りの曲率の違いが判ると思う。
カシメるときはスリーブの真ん中潰してる。
スリーブの端がリーダに触れると間違いなく傷入ると思うので端は潰してはダメだと思う。
両端は広がる形にすることで金属のエッジからラインを守る。
最後に端糸の先端をあぶって滑らかなダマにする人もいるけど、特にやらない。
スリーブ2個付けでラインがブレイクするまで引っ張っても抜けることは無いまずないので。
家で何回か実験して抜けない事、切れない事を自分で確かめてな。誰がやっても同じになるはずだけど。
まさかの磯の上で「なんか抜けるんすよ」「なんか強度でないんすよ」なんて言うもんじゃないから。