突然の小笠原 2020夏 

釣行記

旧ブログの2020年の記事から加筆修正した記事

突然の誘い

ある夏の灼熱地獄の午前。
暑さも吹っ飛ぶ、度肝を抜く連絡が来る。

この島ってそう来週いく?とかいう場所じゃないよな… と思ったけど自分も来週行く?って誘ったことあったわ


いやね、今年はこんなんだし(※コロナ禍が始まった年)。
計画も立ててなかったし、行くとは露程にも思ってなかったけど数日前に言って行けるの”性格最悪すぎて友達がいない暇人もちお”くらいしかいないってことなので、友のピンチだ一肌脱がねばなるまいということで急いで準備。
しかも今回は特殊な事情が分かってる人じゃないとって話で白羽の矢がたったもよう。
お国からの給付金10万円を苦境の観光業に使うのもそう悪くないと思ったし。

ていうか、この騒ぎで乗船前にPCR検査を無言の圧力で受ける羽目になる。
これで妖精さんになるともれなく到着後すぐに飛行艇で内地に帰れるらしい。
「US-2に乗れるのか、それも結構いいな」 って思うんだけど、妖精さんになっちゃったら他のメンバーに疑惑の目が行きかねないので何としても陰性を祈るしかない。

そしてこの唾液PCR検査が大変、想像の3倍くらい唾液を搾り取られる。
もう出ないよぉ(涙)ってくらいの量を求められる。
「どうですか?」って係のお姉さん(フル装備)に言っても、ニコッと「もう少しです!」って微笑みかけられる。
軽い拷問。



で、道中の船の中
「今回は陽性の方はいらっしゃいませんでした」放送が流れてフロアの全員が安堵してざわめいた。
まぁ任意だから全員受けてるわけじゃないし誤判定もあるだろうけど、そんなこんなで安心して島にたどり着いた。

タックル 使用ルアー の話


で釣りの話なんだけどね。今回は私のいつも通りのびみょーな釣果の紹介ね。

今回のタックル
もちろんルアーはもちおが運営している八雲LBGで販売しているものからチョイス。
また将来性を見るテストもかねて数種類の発売してないルアーを持っていった。



竿はショアジギロッドの150g負荷程度の物をチョイス。アピアのグランデージ93JS。
リールのメイン機はダイワのキャタリナ旧5000番。その辺でヒラマサ釣るような道具ね。

糸だけすこーしふとめのPE6号。リーダーはフロロの50号。
最近はずっとこれ。
6500番のリール・タックル持って行ってるけどマジ疲れるし、そこまでして釣りたい欲はもうない。
いわゆるショアGTロッドクラスは使わない主義、重いから。


今回のルアーを詳しくこちら

マックベイト7インチ


オーストラリアのLivelyluresの定番
現地では5インチがメインのようだけど7インチ100gがこの地ではベスト。
あまり激しくないアクションのバイブレーション系ルアー
これは基本的にただ巻きで使うんだけど、回遊魚を表層からフォールで追わせたり、ボトム付近まで落とし込んでハタを狙うとかいろいろできる。とくにカッポレやカスミはこのルアーのフォールでバイトしてくることは多い。
軽いジャークで良いダートをするのでそれもいいんだけど、エビりやすいのが難点。
3/0クラスのトレブルがおすすめ。

旭日ミノー197㎜80g


皆使ってるミノーは使いたくない天邪鬼、性格最悪のもちおがこの島で使うためだけに自分用に作ったエゴイストなミノー。
ありがたいことに一般向けにいくつか放出したけどもう部品がないのでしばらく販売できない。
マックベイトとは全然違うブリブリのウォブアクションで結構飛距離でるし、なにより引きが軽い。全然疲れない。もう理想に限りなく近い。
んで、めちゃんこかっこいい(自画自賛
3/0に合わせて作ってみたけど、やや潮流によって破綻しやすいので4/0トレブルで丁度良い。


そしてトップ達。


いやこれは毎回思うし、一応言っておくけどこのエリア、タックルボックスに余裕なければトップルアー要らんね。
一番イソンボ釣る蟲君なんてボックスにミノー10個入れて準備終わりだからね。
ミノー巻いてるのが一番釣れる。今回もやっぱりはっきりめっきり差が出た。
ほんとトップ全然でない。いや真面目にやればきちんと出るんだろうけどマゾじゃないので。
でもまぁ持っていくわ、写真も撮りたいし。
期待のOTLのスイミングポッパーやノマドのチャグノリ。もちろんGTアイスクリームも。

で、去年くらいからちょこちょこ使ってるのがこれ。

ワームよ、港によくいるお爺ちゃん風に言うと「ゴム」よ。


バスワーム(舶来)を3ozのジグヘッド(舶来)に無理くり付けてボトム狙いね。
このワーム、謎素材でプニプニで触っていてキモテぃ。謎素材で異常に強いし巨力な歯をもつ南の釣りにとても良い。
まぁ巨魚ガチ勢なら要らないんだけど、五目ガチ勢はワームをお勧めする。
マックベイトよりより底物・小物に特化した攻め方ができる。

んで、お土産用の餌の冷凍サバね。
【画像無し】

結果としてマックベイトはやっぱりマジで釣れる。
イソンボ、GT、カスミ、カッポレ、バラフエ色々ヒットあった。
なぜかイソンボのバイトを見てイソンボの強烈ランからカッポレが釣れたこともあったけど、たぶん2匹フッキングして途中イソンボだけが消えたんだとおもう。ギャフも用意してもらったのに上がってきて「えw」って思ったわ。
あれはちょっと残念。

ここから釣ったお魚たちの話

バラフエダイ12kg マックベイト7インチ


オーノさんがが魚を掛けたので「お?なんだ?」と見てた時、リールを巻く手が止まったマックベイトのフォール。
竿ごと引っ手繰る様にバイトしてフッキング。
横見てて体勢も油断してたし、クエより引くと言われる恐ろしい引き込みはやっぱりすごいんだけど、まぁこの程度ならサクッと釣れる程度には最近上達した。気がする。
ブツ持ち取ってもらえばよかったなっていう一匹。

同じフォールパターンでカスミアジを掛けたけ突っ込みでハエ根に糸が噛んで、にっちもさっちも行かなくなってブレイクした。魚はサメに食われてた(悲しみ)

カスミ 頭だけ マックベイト7インチ


マックベイトでやったぜ!と油断してたらサメが沸いてきて、フルパワーで逃げるカスミアジの抜き上げに手間取ってたら目の前でガジガジされて「ああああああああああああ」ってなった。サメから奪い取ったらこのザマ。
頭だけでこの大きさだからね、8kgは余裕の大型カスミだっただけにちょっと残念。


フエダイ ワーム


無風の灼熱の磯。とても正気では耐えられるレベルじゃない厳しい暑さとお昼の無の時間。
ワームでボトムさぐってお土産釣りしようと投げてたら釣れた一匹。
久々にフエダイ釣れて、これは脂ノリノリだったら最高じゃん!とお持ち帰り。
でも別にそんな脂無かった。
ミュートス アキュラ100Hで。


サメ 冷凍鯖


適当にジギングフックに鯖付けて放り込んで1分くらいで来た。
最初良いの掛かっちゃったかも?とドキドキしたけどまぁそんなこともなく最初以外緩いなと思ってたらサメ。
しかも掛かり方が完璧で切れる気配がないし、周り誰もいない状況で取り込みに難儀する。
一部波が上がってくる場所があったらそこで抜き上げずり上げを試みて5~10分。
手に巻き付けて波に合わせて体ごと引っ張るんだけどあと50cm足りない。
船長が「尻もちついてたけどなに?」って不思議がるくらい格闘した。
結局そうこうしてたら仲間が気付いてくれてランディング手伝ってくれたうえに写真まで撮ってもらった。あざっす!

メッキ(オニヒラアジ?) マーベリック68


到着日に港で遊んで出てきた一匹。
多分オニヒラメッキだとおもうんだけど分かる人おる?
他のメッキ3種とは雰囲気がちがうんだ。鬼平だったら初鬼平。


イレズミゴンベ ワーム


回収してピックアップの足元で釣れた。
こういう魚が釣れるからワームはやめられない。釣った事ある?ないでしょ?
釣れちゃうんですわ、ワームなら。





イソマグロ 17.6kg  旭日ミノー197㎜





やっと獲れた旭日イソンボ
開発当時より何度か掛けてたけどすっぽ抜けたり、接続金具で切れたりでキャッチできなかったイソマグロ。
珍しくルアーチェンジからのキャスト~キャッチまで全部動画に収まってる。
この磯はなかなかの足場の悪さでちょっときつかったね。乗った事ない磯だったから余計に。
イソンボが右に走ろうとしてるからこりゃやべえと合わせて移動したけど、おっとっとって感じ。
相変わらず初速のドラグの唸り方は凄いね。8kg程度かけてるけどなかなか止まらんね。
セカンドランでもすこーし出たし、足元のハエ根が気持ち悪かったけどその処理も何とかなってキャッチ。
時合の貴重な時間の中、ランディングしてくれた友にほんとうに感謝。



南の魚は歯が鋭くて、イソンボ1匹でルアー表面が一発でガタガタになる。
まぁ発泡充填なのでアクション変わらないからいいんだけど、急いで1週間で作ったもんだから外殻樹脂が生乾き風味で柔らかいのもあってすでにボロボロ。
ABS樹脂とセルロースが完全硬化してたらかなりましだったとは思う。


ツチホゼリ 冷凍鯖



時合が過ぎて暇な時間、カッポレに餌付けして遊んでたら突然現れた珍客。
餌を我先にと奪っていくから針付きの鯖入れたら一発で釣れた。
喰ってからの反転速度が異常に速い。なおドラグ1ミリも出なかった模様。
釣った瞬間の青い宝石のような模様はとても綺麗。なお鍋になる模様。


カッポレ マックベイト4インチ


ミュートスソニオ100Mを借りて遊んでたらカッポレがチェイスしてくるので、お得意のマックベイトの八の字で食わせた。
カッポレはほんと引くね~。瞬発力や根の執着具合はカスミだけど、持久力や浮き上がらなさはカスミ以上じゃないかな?
最後まで暴れるし横になって全然浮かない。
中学生くらいのとき最初に釣った強烈な引きの魚はカッポレだったな。
あの時の横になって泳いで浮かないカッポレがまだ目に残ってる。カッコいい魚。
4インチサイズのマックベイトは比重が他より重いので一般的なバイブレーション感覚でも使いやすいと思う。


カッポレ ワーム


チギ狙いでボトム探ってたらボトム付近で来たカッポレ。
やけに引くなとおもって期待したけどカッポレ。口から出てるワームが可愛い一枚。
たぶん結構いいサイズ。


カスミアジ OTL スイミングポッパー

トップで釣ってやんぞ!と意気込んで時合に投入したNZから来たOTLスイミングポッパー
一部の声では動きナパー〇じゃん、アレ手に入らないからこっちでいいじゃんと愛玩してもらっている模様。こっちも入手困難ですが。
まぁ前述したようにこの海域トップ全然でないんですわ。
どうしても磯際を引きにくいってのがかなりあると思う。
このカスミアジも最後のジャークでアタックしてきて、乗り切らず磯際に落ちたOTLに再度アタックしてきて乗った。動画に撮れてるから見てね。
竿は借りたミュートスアキュラ


ギンガメアジ マックベイト7インチ


沖で掛かってギラっと反転したとき「お、ちょっと長い!」ってバラクーダを期待したけどやけに引いた。いいサイズのギンガメアジ。
意外と引きが強いね。でもカスミ・カッポレ・ギンガメ・GTの平アジ類なら最弱かな。
マックベイトはただ巻きすると表層下を泳ぐからヒットシーンよくわかる。


バラハタ ワーム


お土産狙いで適当に投げたらやっぱりつれた。
一応この魚の特徴はハタなので最初の一撃はなかなか。あと良く根に入る。入るだけで切られるような事は無いのでラインテンション調整してればすぐ出てくる。
食べておいしい。
ていうか結構デカいな、この個体。
アキュラのHクラスで丁度いいかな。竿かりた。


カッポレ マックベイト7インチ


今回数釣りすぎて写真すらとらずリリースした魚も多いし、ほんとカッポレとか釣りすぎて記憶にない。なんか写真に納まってるから紹介するけどマックベイトにワラワラよ。
今回は特殊な状況だったので竿振ってる時間はいつもの半分以下だったと思う。
でも余裕で総釣獲量100kg超、大げさに言えば総量200kg近く釣ったんじゃないかな。
魚は小さくても3~5kgくらいあるからねぇ。
この写真の個体は舶来かぶれ、蘭癖に陥った末にたどり着いた釣り道具で釣った一匹。
もっといい感じに撮っておけばよかった一匹。

カスミアジ マックベイト7インチ

このカラー:ホットゴールドは視認性が抜群。
これで足元八の字の動画とったら見やすいだろうなぁと思ってるんだけど、カメラ起動してるときに限って魚が釣れない。

カスミアジ 旭日ミノー197㎜


まぁ普通に釣れるルアーなんす。
この子はコーティングが完全硬化してるから傷があまりつかなかった。
カスミアジも良いサイズ。8kgくらいあるんじゃ?
掛かりも良かったぽいからすぐ逃がしたんだろう。写真があるけど釣った記憶にない。


ド部 @南の島


餌になる蟹の捕獲は困難だと分かっていたので、カニワームを持ち込んだ。
速攻イスズミの猛攻にあって足全部とられて終わり。なにも釣れん。
イスズミも小さすぎて掛からない。
ヘチ釣りは非効率なので、ブラクリとかで速攻底まで落としたほうが良いとおもいました。



そんなこんなでもう少し釣りまくったけど、いいかげん長いので終わり

いつも船長ありがとう

最後まで見てくれた方にはこちら


撮影の裏側でいろいろ釣りまくってたADもちょおでした。

突然の小笠原2020夏 終わり

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