京都 清水三年坂美術館 2021秋

その他のコラム

緊急事態宣言で遠出を自粛していたのだけど、終わったらしいのでこのタイミングで強行した。京都日帰り弾丸。
まぁ高速使って450km程度だから大したこと無いっちゃないんだけど。思い立ったのが10月14日のAM1時。出発したのがAM 1:45

4時まで走って仮眠。10時ごろまで寝るつもりだったけど、7時ごろにお客さんからのメールで起こされるのは予想外だった。8時までうだうだしながら10時過ぎに京都東ICを出る。
目指すは清水寺の近く、清水三年坂美術館
日本でも珍しい幕末明治期~昭和までの工芸美術品を専門に展示している美術館らしい。
前から行ってみたかった。とても行ってみたかった。

ナビ通りに進むと、目の前に五重塔、京都すげぇ。
さらにナビ通りに進むとめちゃくちゃ観光地の中の道路を走らされる。平日はOKらしいがあまりに人が多くて通って大丈夫なのか心配になった。

この付近の駐車場を見て回ると結構ばらつきがある。上限なし、上限1500円 上限1800円 とかとか。
一番近くて上限が一番安いここにした。清水寺行く人はここが一番良いかもしれない。

事前情報だと海外客が消滅したため、かなり空いてて観光するには今がベスト!って感じらしい。の割にはめちゃくちゃ人いる。小学生がめっちゃいる。和装のひともめっちゃいる。
コロナ前はこれに外国人観光客が混じってた訳でしょ?相当カオスだったんだな。

駐車場からすぐ近くに目的地の美術館はある。
清水三年坂美術館
思ってた通りこじんまりとした美術館。
入場料は大人800円と良心的。

中は撮影禁止なのでなにも写真とかないんだけど、こういうのが展示してある。
もうすこし照明を色々な角度から当ててほしい展示品はいくつかあったけど素晴らしい逸品の数々。
現代の工芸作家ではおそらく再現不可能なレベルの技巧がこれでもかと駆使されて、圧巻。
老眼の人はその技巧のあまりの細かさにすべてを見るのは厳しいとおもう。
技巧も驚愕なんだけど、デザインもどういう頭してたらこの表現が思い浮かぶのか教えてほしい、ほんと。

館内は小さいながら魅力ある展示品の数々。

清水三年坂美術館は幕末・明治の七宝・金工・蒔絵・京薩摩を常設展示する日本で初めての美術館です。

金工・七宝・漆芸などの技法は、遠くシルクロード周辺の国々で生まれたものですが、日本に伝わった後、大きく進化を遂げ、独自の技法として定着しました。特に無線七宝や漆芸における蒔絵の技法は日本で独自に生まれたものです。

これらの技法は刀装具、印籠、香道具等の装飾に多用され、幕末から明治にかけて、その技術レベルや表現力は頂点に達しました。それは将軍家や大名、急速に力をつけてきた商人、明治に入ってからは皇室などの支援により、優秀なアーティスト達が育成されてきたからです。

 清水三年坂美術館 https://sannenzaka-museum.co.jp/about/

ちょうと企画展として「絢爛たる刀装具 石黒派」の展覧会が開催されていた。小さい館内の1階が常設、2階が企画展の展示室となっている。
刀装具っていうのは刀身以外の鞘とか鍔とかの付属品ね。
何を隠そう刀身もすきだけど刀装具のほうが大好き人間、この展覧会に間に合って最高に幸せであった。


企画展もすべての展示品が簡単な言葉では言い表せない、驚愕の技巧とデザインセンス。
一式揃って展示してある拵えは、そのデザインセンスが限界突破していた。
写真がないのが残念。ネットを探してもほとんどないから少ししか紹介できない。
今月の25日まで開催しているのでこの週末ぜひ見に行ってほしい。

一目見てデザインもすごいけど、拡大すると技巧の異常さがまたわかる

すべての展示を見終わったあとお土産コーナーをみると「幕末明治の刀装」なる博物館出版の本があった。サンプルをちらっとめくるとフルカラーですごい濃い内容だったけど値段19800円であえなく撃退された。
しかたなく博物館の名品コレクションの本を2700円で買った。

コレクション的に適度に入れ替えてるっぽいのでまた行きたいとおもう。

番外編
清水寺散策


この博物館がある三年坂ってめちゃくちゃ観光地ど真ん中、清水寺のおひざ元だったのね。
修学旅行の小学生がめっちゃいた。
最近の子は発育も良いし服装も洗練されてるから黄色い帽子をかぶってるのがなんか変。こっちじゃ小学1年生しか被らないから。


まぁ天気良いからそこそこいい写真取れた。拝観料400円。
博物館と清水寺で4時間ほど滞在して帰路についた、ある秋の日でした。

八つ橋は聖護院派
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